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2.292016
焦点距離をのばす
口腔内写真撮影用のカメラ
しばらく変更無しできてたのですが、ちょっと変更してみました。
メインは、Nikon機
本体のセンサーはAPS-Cサイズ マクロレンズは85mm
サブは、Canon
これも本体のセンサーはAPS-Cサイズ マクロレンズは60mm
APS-Cサイズの場合は、使いやすいレンズの焦点距離は、おそらく70~80mmくらいだと思うのですが、そういったマクロレンズがなかなか無い。
シグマに70mはありますが、鏡胴が伸び縮みするので、レンズ先端にリングフラッシュをつけることを考えると、何か嫌。
インナーフォーカスのレンズが良いし、できるだけ軽い方が良い。
ということで、純正の上記のレンズにしているのですが、Canonの60mmはさすがに焦点距離が短い。
焦点距離を延ばすために、いくつか方法はあると思います。
とりあえず、最初に試したのは、純正パーツ。
レンズの根元につけるアダプター
エクステンションチューブというやつ。
カメラ本体とレンズの中間に装着するだけで、手軽に高倍率の撮影が可能 という機能。
ちょっと倍率上がるのは良いのですが、ピントが合う深度が浅いのが難点。
普通のレンズを、マクロレンズ的に使うためには良いでしょうが、口腔内写真撮影には向いてなかった。
Canon純正の、エクステンダーを使えば良かったのかもしれませんが、これが高価なので、上の物で試したわけですが、失敗だった。
これが、もう数ヶ月前。
もう1台もNikonにするのか、Canonでタムロンの90mmマクロレンズを試すか等、いろいろ考えてたのですが、やはり単純に焦点距離を伸ばすアダプターが欲しい。
また失敗しそうでためらっていたのですが、Kenkoの物をついに購入。
左が、そのテレプラスというやつ。右が、前に購入したエクステンションチューブ。
テレプラスを使うと、焦点距離が、1.4倍になります。
これで、メインのNikon機と焦点距離が同じくらいになります。
もともと、使い分けるために、メーカーも焦点距離も分けてたのですが、焦点距離が違うと、スタッフも撮影の仕方で混乱するようで、写真にバラツキが出るので、やはり焦点距離は揃えた方が良さそうです。
エクステンションチューブは、本当にチューブで、レンズも何にも入ってません。
今回の、テレプラスは、ちゃんとレンズが入ってます。
実際使ってみると、焦点距離はきっちりのびて、ピントが合う深度もきちんとある。
84mmのレンズを使っているような自然さ。
色も自然、少し暗くなったくらい。
AFが遅くなったり、合わなくなるというのが不安だったのですが、全く問題ない。
重くなった事以外は、本当に問題無い。けっこう優れものだと思う。
まぁ、しばらく使ってみると不満点が出てくる事はあるので様子見ですが。
100gちょっとの重量増は、女性スタッフには負担かな?
Nikonはトータル 1.5kg
Canonは 1.6kg
テレプラス分 重くなってしまいました。
レンズ部も長くなったので、サイズ感は両方とも同じくらいに。
撮影した感じは、しっくりくる焦点距離なので、これが今のところの正解かな?
院内の環境に合わせて、もう一度、色調とフラッシュの強さを合わせ直す。
ホワイトバランスは、撮影場所で実際に合わせないと、まず合わないので、これから設定。
チェアー上に、グレーカードを置いて、写真を撮影し、それを基準にホワイトバランスを設定。
これでだいたいは、合うはずなのですが、歯と歯茎の色を実物と近付けるのは、さらに調整が必要。
今回は、スタッフに設定をお願いしました。
カメラの設定等の扱い方を覚えてほしかったからです。
一人が口を開けたまま、もう一人がカメラで何枚も撮影をし、徐々に合わせていく作業。
すごく大変なのですが、きちんとやり遂げてくれました。
フラッシュの光量、シャッタースピード、絞り、ISO、ホワイトバランス、ピクチャーコントロールの内容変更。
元の状態だと、少し赤が強いので、グリーンへ。
色合いはプラス方向へ。
ただ、夜間の院内の電灯のみの時と、昼の外光がある時では色調も変わる。
昼、夜で設定を変更するか、昼用と夜用のカメラを作るか? やりすぎ?
Nikon機も別のスタッフに設定を依頼。
Nikonの方が元々、色合いは自然で合わせやすい。それでも、設定変更は必要だった。
審美治療の時に、色がきちんと伝わるかが、特に重要。
明度、彩度、色相、表面性状、透明感など。
光量を変えながら数枚撮影して、技工士さんに見てもらってます。
技工士さんに直接お口の中を見てもらうこともしますが、技工士さんも自前のカメラで写真撮影します。
目で見ただけの記憶や記録だけじゃなく、写真を見ながら作製するわけで、写真は重要な要素だと思います。
当院がNikon だけじゃなく Canonも使っているのは、技工士さんがCanonだから、合わせて というのも一つの理由です。
ずっと前から考えてて、なかなか先に進まない計画。
色のプロにお願いして、用意してもらったライトがあります。
これで照らすと、本当に本来の色がよく分かるのですが、それをデジタルカメラで記録するのが難しい。
フラッシュ炊いちゃうと意味がなくなるので、フラッシュ無しで撮影しないといけない。
前歯は何とかなるけど、やっぱり口腔内は撮りにくい。
前歯の時だけでも使うように、これ用に別のカメラを用意して、使いながらいい方法を考えようかな。
せっかく理想の光を手に入れたのに使わないのは勿体無い。