ブログ

オートミックス化

歯科材料には、混ぜ合わせて使う物がたくさんあります。

型取りの材料や、接着剤等はだいたいそうです。

昔は、チューブに入った2種類のペースト や 粉と液 をそれぞれ出して混ぜ合わせることが多かったです。
083125

今でも使用しているものはあります。
これの利点は、安価なこと、材料の比率を変え好みの状態で使用できること等があります。
欠点は、混ぜる人の技量によって、混ざり具合にばらつきが出ること。時間がかかること。

今では、シリコン系の型取りの材料や、レジン系の接着剤では、自分で混ぜることはあまりありません。
オートミックスと言われるタイプです。
083838

083924

カートリッジに2種類のペーストが入っていて、押し出すと、先端に付けるチップの中で混ざり合います。
165018

常に決まった分量で混ざり合うし、勝手に混ざってくれるので、簡単です。
そして、これらの材料は、性能が良い。
簡単にするために、性能が犠牲になっているわけでは無く、使い勝手と一緒に性能も向上しています。
ただ、かなり材料費が高くなります。
そして、混ぜ合わせるためのチップの中に残る材料分が無駄になります。これらが欠点。

歯周外科処置後に使用する材料があるのですが、オートミックスタイプの国内販売がありません。
でも、調べると海外では同じ製品名のオートミックスタイプがあります。
認可の問題でしょうか?
自己責任になりますが、海外から購入してます。
164821

元々、GC という会社は日本の会社。
同じ製品名で、チューブタイプのものは日本でも売られているし、問題無しです。

オートミックスタイプは
楽するためというより、確実にそして速くできることが良いです。

確実というのは何より大事。
普通の型取りで使う材料で、粉と水を混ぜて使うもの(だいたいピンクが多い)があります。
これも、混ぜてくれる機械を導入してます。
ほんのちょっとの粉液比や温度の違いで、性質が変わるので、自動でも微妙に毎回違う。
これを、人の手で混ぜていたら、誤差がさらに広がります。
機械でも確実にできることは、機械に任せて、他の大事な所に意識を集中できるのが、機械化のメリットです。

  • オートミックス化 はコメントを受け付けていません
  • 歯科治療

関連記事

コメントは利用できません。

カレンダー

2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
ページ上部へ戻る