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針 麻酔用

患者様にとっては見たくない物ですね。
僕らもしたくてしているわけでは無いのですが、どうしても必要なものです。

麻酔する時に使う針。
時々、刺入具合が悪い物があります。
不良品というのか?

目で見ても、違いはわかりません。
使い捨てなので、毎回新品です。
使用時に初めてキャップを開けるので、針先に触れるのは、患者さんの歯茎が最初になります。

毎回使用前には、異常がないか麻酔薬を出しながら針先をルーペで確認します。
ルーペで見える異常は無いのですが、刺入するとすっと刺さらないことがある。

刺さりが悪かったら、すぐ別の新品に交換します。
そして同じ人の同じ部位に使用。変えた物は問題なく刺さります。
だから、やっぱり新品の段階での不良だと思います。

不良な物をルーペより拡大できる技工用の顕微鏡で覗くと、少し針先が鈍な感じです。
左が良 右が不良  
太さが違って見えるのは、ピントの位置がずれているからです。

これで見ても違いは微妙。

この針の太さは、33ゲージなので、0.26mmです。

ランセット加工というのがされています。
0.26mmの先の加工面がちょっとずれてたりするのかな?
目ではちゃんと確認できないですが、顕微鏡だと何となく分かる気がします。

偶然刺し方や場所が悪かったとか、他の原因も言われそうですが、それとは違うかな。
歯茎が硬い人や、歯茎が伸びない場所にするときは抵抗があります。
この人の歯茎は刺すと痛そうとか、この場所は痛いというのはする前から分かりますし、操作しながらも感じます。
どんな方にも毎回表面麻酔をすることで、なるべく痛みを感じないように対処することになります。

ここで言う刺さり具合が悪いというのは、人や場所による抵抗の違いとは明らかに違う、先端の抵抗。
どれくらいの確率でそんな針が紛れているのかはわからないですが、たまにある。
刺す時の抵抗は痛みですから、何とか気付けないか思案中。

とりあえず、不良があれば毎回顕微鏡で確認してみて、傾向をつかみ、ルーペでも判別できるようにならないかチャレンジしようと思います。

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