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7.102014
オートミックス化
歯科材料には、混ぜ合わせて使う物がたくさんあります。
型取りの材料や、接着剤等はだいたいそうです。
昔は、チューブに入った2種類のペースト や 粉と液 をそれぞれ出して混ぜ合わせることが多かったです。
今でも使用しているものはあります。
これの利点は、安価なこと、材料の比率を変え好みの状態で使用できること等があります。
欠点は、混ぜる人の技量によって、混ざり具合にばらつきが出ること。時間がかかること。
今では、シリコン系の型取りの材料や、レジン系の接着剤では、自分で混ぜることはあまりありません。
オートミックスと言われるタイプです。
カートリッジに2種類のペーストが入っていて、押し出すと、先端に付けるチップの中で混ざり合います。
常に決まった分量で混ざり合うし、勝手に混ざってくれるので、簡単です。
そして、これらの材料は、性能が良い。
簡単にするために、性能が犠牲になっているわけでは無く、使い勝手と一緒に性能も向上しています。
ただ、かなり材料費が高くなります。
そして、混ぜ合わせるためのチップの中に残る材料分が無駄になります。これらが欠点。
歯周外科処置後に使用する材料があるのですが、オートミックスタイプの国内販売がありません。
でも、調べると海外では同じ製品名のオートミックスタイプがあります。
認可の問題でしょうか?
自己責任になりますが、海外から購入してます。
元々、GC という会社は日本の会社。
同じ製品名で、チューブタイプのものは日本でも売られているし、問題無しです。
オートミックスタイプは
楽するためというより、確実にそして速くできることが良いです。
確実というのは何より大事。
普通の型取りで使う材料で、粉と水を混ぜて使うもの(だいたいピンクが多い)があります。
これも、混ぜてくれる機械を導入してます。
ほんのちょっとの粉液比や温度の違いで、性質が変わるので、自動でも微妙に毎回違う。
これを、人の手で混ぜていたら、誤差がさらに広がります。
機械でも確実にできることは、機械に任せて、他の大事な所に意識を集中できるのが、機械化のメリットです。