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技工士さんの顕微鏡

自費治療になるセラミックスなどの被せ物を作ってもらう技工士さんと、保険治療の被せ物を作ってもらう技工士さんは別の方なのですが、両者とも顕微鏡を使ってお仕事されてます。

歯科医師は最低でも高倍率のルーペを使用しないと、技工士さんの技術に見合った仕事ができないと思います。
まだ当院には治療用の顕微鏡は無いですが、あればルーペよりもさらに良いと思います。
ただ、自分の場合は全ての治療を拡大下でしたいので、顕微鏡よりもルーペの方が利便性が良い気はします。

今のルーペは10倍ですが、これで限界を感じたら、やはり顕微鏡が欲しい。
まだ、大丈夫そうなら、もう少し顕微鏡が進化してからが良いかな。

一応現状をきちんと確認するために、今まで使っていた簡易的な顕微鏡から、技工士さんが使っている物と同じ物にしたい。
セラミックスの被せ物を作ってくれる技工士さんが、患者さんの被せ物の色合わせで来院された際に、普段使われている顕微鏡を持ってきてくれました。
少しの間試用しただけで、いつもの顕微鏡よりも段違いに見易いこと、倍率も高く細部まで見えることが確認できました。

しかも、歯科とは関係無い光学機器のメーカーなので安いです。
歯科用になった瞬間価格が跳ね上がるから。
以前に、超音波洗浄器の購入で、歯科用では無く、工業用の方が高性能だというのを経験したので、今回も同じパターンかな。

こちらもより精度を上げるために、模型をお渡しする前に、型取りや模型の段階で同じ倍率でチェックをいれよう。

顕微鏡はすぐに注文して、模型のチェックや、技工をしていますが、快適。
そして、今のルーペを使った治療でも、歯型に関してはそれほど問題無さそう と確認。

技工士さんには、いつも問題点があればやり直すので指摘して欲しいとお伝えしてますが、あまり指摘があった事がありません。
かなりこだわって仕事をされている方なので、問題があれば言って頂けるはずなのですが、ひょっとしたら倍率などの土俵が違い指摘ができなかっただけかもしれません。
これからは同じ物を見れるので、しっかりお互いに確認しあって行こうと思います。

先日は、前歯のセラミックスの被せ物の色合わせで3回色を調整し直しました。
隣の天然歯に縞模様があったり、色のグラデーションが強く難しかったのですが、患者さん、自分、技工士さん3者が納得いくまで合わせることができて嬉しかったです。
患者さんにはその都度来院の時間を割いていただくので、患者さんの協力無しではできないことで、本当にありがたかったです。

セラミックス治療の前後の写真をモニター上で拡大し、どうすると良いかなど、技工士さんとディスカッションするのは楽しい時間です。

より良い治療と考えると、当然、歯科医師や医院スタッフの努力が大事なのですが、実は大きな部分で技工士さんや業者さんの力に支えられています。
そんな技工士さんや業者さんとお話しするのは、とても楽しいです。
今回は、新しいアイテムのおかげで、技工士さんと仕事するのがより楽しくなりました。

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