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5.232014
器具の滅菌
ニュースで、歯を削る機器を滅菌せずに使い回している歯科医療機関が7割に登る可能性があると報じられていました。
念のため、当院での滅菌について。
歯を削る機器を滅菌しています。
滅菌できる他の機器も滅菌しています。
これは、僕がこの医療法人に勤めだした時には、既に行われていました。
勤めだしたのは11年前なので、それ以上前からです。
滅菌するのは時間と費用がかかります。
時間がかかるということは、機器の数をある程度用意しないといけません。
ここに写っているだけで、350万円くらいです。
まだ写ってない物もあるので、それを足すとかなりの金額です。
これに、修理や買い換えが必要です。
他に、滅菌するためには、洗浄器、注油用の油、滅菌器、パック、精製水等がいりますし、人件費もかかります。
患者さんごとに滅菌することが一般化される前と、後で診療報酬が増額されていないので、滅菌のためのコストは、診療報酬に入っていないと思います。
これにより医院によって方針が変わるのだと思います。
当院での流れ
患者さんごとに、治療で使用したら、表面についた汚れを洗浄します。
それから、専用の機器で、洗浄、注油します。
そして、滅菌。
これは小物を滅菌する機器で、かなり短時間で滅菌できます。
冷却まで含めて30分くらい。
使用時は、パックを開けて使用し、1回使用したら上の行程で滅菌します。
治療内容によっては、数種類の機器を使いますが、それも全て滅菌行きです。
洗浄滅菌は30分はかかるので、機器はかなりの数無いと、次の患者さんを治療できないわけです。
消毒、滅菌はいろいろと知識も必要です。
分かり易い本が出たり、新しい内容があれば、本を買うようにしています。
そして、一番大事なのは、実際に行うスタッフです。
当院は、ここが恵まれているかもしれません。