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歯科重合用光照射器

これ、詰め物を固める時に使います。LEDの光を照射します。

光を当てると固まる材料が多いので、出番も多いです。

昔は、ハロゲンやら、プラズマやら あったのですが、
今は、LEDが主流です。

この写真は目に悪そうですね。ごめんなさい。
急いでスクロール!

オレンジ色のシールドが付いていて、青い光を直接見ないようになっているのですが、
ちゃんと処置している所に光が当たっているか確認しますし、だいたい光は漏れます。
近くで見ることになる歯科医は、これで目をやられる。 

ブルー ライト

この照射器をうっかり落としたり、物にぶつけたりすると、先端がすぐに破損します。
破損すると、十分な光量を得られなくなります。

上は、先端が欠けています。

充電スタンドには、光量が十分にあるか検査するためチェッカーがあります。

光を当てて、光量が十分だと後ろがグリーンに。足りてないと赤になります。
先端のチップが欠けていたら、やはり赤になります。

この照射器は、元々強力な方で、最大光量は2,200mW/㎠ です。
多分破損していても、1,000mW/㎠ くらいは出ていると思います。

でも、確かなところは分かりません。

光で固まる材料側の要求する光量としては、材料によっていろいろです。

少ない物では、300mW/㎠ 多い物では、1,000mW/㎠ くらいです。

1,000mW/㎠を要求する物には、破損したチップは不確かなので使用できません。
材料によって、使う照射器を変えるのもミスの原因になるので、破損したチップは残念ながら交換です。

問題は、このチップの金額です。3万円以上です。先端の透明の部分だけで。

中華メーカーには、一式3〜4万円で買える照射器があります。
でも、これの光量は最大で1,000mW/㎠が多いです。
1,000mW/㎠必要な材料には使えません。

1,000mW/㎠というのは、あくまで先端の光量で、そこから距離が離れる程に弱くなります。
 
先端のチップだけを購入するか、一式買い替えるかは、今まで使用した年数で考えるしかないです。

バラで買うと、先端のチップが約3万円、バッテリーも約3万円、充電スタンドは約8万円。
さすがに本体のバラ売りはない。

本体が古いなら一式買い替え。新しいなら先端だけ。

今回は、本体が微妙な年数なので、一式買い替えです。

この照射器はフランスメーカーの物ですが、良いところは、モデルチェンジしても、基本の形態が変わってないことです。

バッテリーの接続部分は一緒なので、全てで使えます。
先端のチップも使えました。スペアパーツとして使えるのでありがたいです。 

日本のメーカーでも使い易いものはあります。

これも光量は強く、最大2,000mW/㎠ です。 

全体に小ぶりな設計で、先端がタービンなどの、切削器具と同じような形をしています。
先のフランス製と形態が全く違います。
スリムなのですが、口の奥にはフランス製の物の方が使い易い時もあります。
これは使い分けです。
先端が破損しにくそうなのは良いと思います。

光照射器は歯科にとっては必需品。
とりあえず、光量が強いものが、3本くらいあると、何が起きても大丈夫。

あとは、どの材料が強い光量を必要としているかを把握すること。
シーラントや、プライムフィルなど、使い方が簡単な物ほど、必要。

ちなみに、ホワイトニング用のLED照射器とは別物です。 
 
LED照射器や、ルーペのLED等で、LEDはすごく高額だというイメージがついてしまってます。

この間、国産小型車のカタログを見ていたら、オプションのLEDヘッドランプが7万円台でした。
一瞬、?? 片方だけ? 左右で?
どこにも片方とは書いていないので、多分左右両方でそれ。

歯科用品と比べて、あまりに良心的なその価格に、車自体も買えちゃうんじゃないかと、一瞬勘違いしました。  

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